星川杉山神社

MENU

HOMEに戻る

FOLLOW US

Facebook
Twitter

宮司さんのおはなし 第30回

今年もまた、一年の折り返し地点に立つ頃となりました。夏越大祓でこの半年の穢れを祓い清め、残る半年への意欲を新たにされた方もいらっしゃるかもしれません。

月日の経つのは早いもので、当社のホームページにおいて私が続けている「おはなし」も今回で30回を数えます。初めは神社のホームページなんて見ていただけるのだろうかと思っていましたが、最近ではホームページをご覧になってお詣りにいらっしゃる方も増え、ご感想やご質問をいただく機会も多くなりました。

そこで今回はこれまでにいただいたご質問のなかから、「おはなし」のテーマとして取り上げられなかったもの、神職の仕事や私個人に関するものについてお答えしようと思います。第28回と第29回でお話しした杉山神社の歴史と合わせ、当社を身近に感じていただくきっかけになれば嬉しいと思います。

Q)神職の方たちは、毎日どのような仕事をされているのですか?

A)当社では、まず着替えをしてから神さまにご挨拶し、続いて境内の掃除を行います。その後、皆で1日の仕事を分担し、神社の中で行う仕事、外へ出て行う仕事などの役割に沿ってご奉仕を行っています。

Q)神職にも部長や係長などの役職があるのですか?

A)神職は一般企業とは違う特有の身分制度となっていますが、その責任と役割に応じて階級が分かれています。一般的には宮司、禰宜(ネギ)、権禰宜(ゴンネギ)、雇い(見習い)の順になります。当社では宮司の下に禰宜1人、権禰宜4人を中心とした職員数名でご奉仕を行っています。

Q)神職に就くためにはどんな勉強が必要ですか?

A)まず大学の神道学部や神道学科といった神職養成機関を修了するか、検定試験に合格するなどして資格を取得しなければなりません。その後、実際に神社でご奉仕を行う研修期間を経て正式に神職として採用されるという流れになります。

Q)神職に興味があります。性格的な向き不向きなどはありますか?

A)私は向き不向きではなく、姿勢の問題だと考えています。上辺だけの興味や憧れではできない仕事ですから、自分が持てる情熱のすべてを注ぎ込めるかどうかが分かれ目になるのではないでしょうか。逆にいえば、たとえ神さまを信じていない人でも、ご奉仕を通じて色々な人と接し、色々な体験を重ねるうちに気持ちが変わり、神さまのお力を感じることができるようになるはずです。また、これはどんな仕事にもいえることですが、要求ばかり多くてわがままや不満の絶えない人は、何をやってもうまくいかないでしょう。

Q)宮司さんはよくご旅行へ行かれるようですが、特に思い出深い場所というとどこになりますか?

A)やはり京都でしょうか。日吉大社に奉職していた頃は休みのたびに京都へ出かけていましたし、結婚後もよく行きます。年に一度か二度は家族とともに旅行へ出かけていますが、子供たちと一緒のとき、母を伴ってのとき、夫婦だけのとき、とその時々で感じ方が変わるのが旅行のよいところですね。計画を立てずに突然思い立って出かけることが多く、旅先では神社を中心に参拝し、たくさんの刺激を受けてまいります。

Q)お休みの日には何をされていますか?趣味はありますか?

A)60歳を過ぎてからゴルフを始めました。その少し前に体調を崩して入院し、運動不足を痛感したことと先生の勧めがあったことがきっかけですが、以来すっかりハマっています。ゴルフには性格や欠点が如実に表れるので、自分自身の負けず嫌いな性格にも気付かされました。私は歳を取ってからの趣味というのは、健康によいことをして美味しいものをほどほどに食べて、爽快な気分で帰ってこられるものがよいと思っているので、80歳になってもゴルフを続けていたいですね。

Q)いま一番興味を持っておられることは何ですか?

A)最近、歌舞伎を観にいくようになりました。同じ役でも演者によって表現の仕方が違うのが面白く、凝った舞台装置に感心したり演技に感動したりと日常にはない大きな刺激を受けています。役者さんでは菊之助さんが好きですね。

Q)座右の銘があったら教えてください。

A)大学を卒業するときにゼミの教授が色紙に書いてくださった「誠実であるためには大きな勇気が必要である」という言葉をずっと大切にしています。常に誠実であることは、簡単なようでいて実践しようと思うと難しいこと。その時々に置かれている立場によって勇気の大きさも違ってくると思いますが、ひとつひとつの物事に対してきちんと、正しいと思う決断をすることで、誠実であるための勇気を育てていきたいと思っています。

SHARE ON

Facebook
Twitter
お問い合わせ
交通アクセス
Facebook
Twitter
スギマロ
PAGETOP