御朱印紙を作りました
友禅染という伝統技術を御朱印帳に用いたように、紙でお渡しする機会が増えた御朱印紙にも伝統工芸品である和紙を用いてみようと考えました。
ご縁があり、機械すき美濃和紙メーカーの丸重製紙企業組合さんに作っていただくことに。
3月末、完成した御朱印紙を美濃へ受け取りに行ってまいりました。
なだらかな山々と、清らかな板取川の流れる風景に和みます。
機械漉きの和紙工場見学
丸重製紙企業組合さんにお邪魔しました。
コロナ禍で紙業界もかなり厳しいというお話なども伺っていたら、ちょうど珍しい作業中で「今まさにそのタイミング」ということで、急遽工場内へ。
麻の粗い質感を透明感ある風合いの小倉紙の原料のマニラ麻を煮込んでいて、そのお湯を切る時間だったようです。
その後も機械漉きの和紙の工程をご説明いただきました。
現存する日本最古の紙として702年の美濃国の戸籍用紙が残されているほど古い歴史を持ち、東京2020オリンピック・パラリンピックの表彰状に用いられた美濃和紙。
いわば和紙の日本代表でありながら「伝統工芸品」として手の届かない存在になるのではなく、長い歴史の中で産業化され使用しやすいものになっています。
「使うこと」に物や道具の価値があるように、もっと使わないともったいない、という感想を持ちました。
大切な場所に、場面に、紙を使用することが多い神社だからこそ、これから積極的に和紙を用いていけたらと思います。
当神社の御朱印紙
今回、社紋を「透かし」で配置しました。
主に、通常の御朱印を紙でお渡しする際に用いてまいります。詳細が決まりましたらまたお知らせいたします。
また、透かしはありませんが「ヒノキの皮」を混ぜた繊維感のある紙も。
当神社の御朱印帳に雰囲気が合うものをと選びました。
主に期間限定の御朱印はこちらでお渡ししてまいりますのでお楽しみに。
紙漉き体験
川沿いの「美濃和紙の里会館」へ。
古い歴史があり、江戸幕府の御用紙としても発展してきた美濃和紙。
展示もわかりやすく、和紙の歴史や作業工程を知ることができます。
撮影不可でしたが、江戸時代の家庭内手工業がほのぼのするジオラマで表現され、当時の里の風景が思いやられます。
そして念願の紙漉き体験(500円)
縦だけでなく「横」にも揺らすことで丈夫な紙(しかも薄い)になるのが美濃和紙の特徴だとか。
今回は落水という水をかけて模様を強調するものを選択。様々なモチーフがある中、「葉っぱ」がありましたので社紋風に.
温水を循環する特殊な機械にペタッと貼って乾燥させ完成したのがこちら
ふんわりとした柔らかさと透け感に反してやたら丈夫。せっかくなので何かに使おうかと皆と相談中です。
余談
お土産はワイナリーではなくワシナリー 和紙専門店Washi-nary さんへ
丸重さんの和紙のマスキングテープや折り紙や、作家さんの和紙などが購入できます。美濃へお出かけの際はお寄りになってみてください。
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