コロナ禍と神楽会。
FBとインスタにいろいろ載せていましたが、活動報告は1年半ぶりです。
以下、コロナ禍での記録的なことを。
2月
まず、1月末からザワザワとしてきたコロナウイルスにより、毎年2月に参加させていただいた「保土ケ谷公園梅まつり」が中止となりました。
星川会のメンバーにとっては大きな披露の場でしたので、残念でした。
3月
日本中の学校が休校に。
マスクや消毒液、トイレットペーパーすら店頭から消えました。稽古も中止に。
ちょっと落ち着いてきたかな?という空気があった春分の日の連休20日に、短時間の青空教室を開催
マスクをして手指の消毒をして、境内の神楽殿で1か月ぶりの太鼓の演奏をしました。
「下手になってるよ!!」と笑い合いました。
そんな下手ぶりを実感するような稽古でも、お参りの方が足を止めて、聞き入って楽しんでくださいました。
しかしこの後、東京都の感染者が急増。
例年巫女舞を奉仕する勧学祭が見送られました(当日は神職さんが一人斎行しました)
また、4月に見学に訪れるはずだった高山祭の子ども獅子舞の見学も中止に。
4月
感染者が急増し、非常事態宣言が出され、そのまま5月まで稽古は中止に。
これまで以上の緊張感ある世の中になりました。
そんな中、師匠よりご提案がありzoomを利用しての笛のマンツーマンオンライン稽古が開催されました。
師匠も感心するほど上達したのがNちゃん!
お母さまからも「外とのつながりが薄くなっている中、このお稽古があると家の中が明るくなって」と感想をいただきました。
また、明神の裁縫達人のIさんに神社手ぬぐいでマスクを作っていただきました。
特に子供の用のマスクが店頭に無かったので、メンバーに届けると(自主練してね!のメッセージ付き)とても喜んでいただけました。
5月
神輿渡御の中止などの話題が出始めました。
仕方のないことながら、高齢の方が担っているお囃子会さんなどにとっては、この一年のブランクはとても大きいと思いました。
去年の子どもの日の流しそうめん楽しかったな――――と懐かしがり、
神輿渡御もあったし、すごく忙しかった昨年に想いを馳せたりしました。
25日に非常事態宣言が解除され、学校も再開することになったため、稽古も再開に向けて最終調整に。
6月
明神は月2回、星川会も月1回で稽古を再開しました。注意点は以下の通り。
・窓全開。マスク着用・稽古前後はアルコール消毒。
・2グループを3グループに変更し、人数を少なく。時間も短く。
・笛演奏はは当面師匠のみ。
・明神は休みやすいように日謝制に変更。だから体調が悪い時はお休みしようね!
と案内したところ、「再開嬉しい!!」と沢山のお声をいただきました。
感染症そのものに対する考え方や、気を付けていることなどは人それぞれ。
違いを尊重しながらも、合致するところで運営することに注意しました。
そして心待ちにした再開当日。
久しぶりに仲間と顔を合わせられたことはすごく嬉しくて、元気いっぱいの演奏でした。
マスク越しでもわかる、再会のうれしさ。
星川会も稽古を再開
6月に行われた夏越祭では、ひっそりと稽古をしてもらった、Nちゃん、Mちゃんに「豊栄舞」を奉納していただきました。
7月
同様に明神は月2回、星川会は1回の稽古を3グループに分かれて開催。基礎に立ち戻るような稽古内容でした。
8月
例年のような学校などでの伝統文化親子教室が開催が出来ない夏。
しかし、出来ることを注意しながらであれば行えることもあります。
メンバー弟君が練習生として稽古に参加してみることになったり、と面白いこともありました。
例年8月最後の土曜に開催されていた保土ケ谷キャンドルナイトも中止となりました。
イベント中止にはすっかり慣れていましたが、巫女舞や神楽の違った一面をお見せ出来るイベントでしたので、やはり残念。
またいつか。
最後に
私たちの活動は、当たり前だけれども日常の中に、そして年中行事の中にあったということ。
春に、夏に、秋に、冬に、やるべきことの積み重ねの先に、ささやかな喜びがありました。
忙しくて忘れてしまったけれども、休止期間はそれらの大切さを思い出させてくれました。
同時に「続けないと下手になる」という事実を痛いほど実感し、芸能の難しさを再確認した期間でもありました。
人の心に届くような演奏が出来るというのは、そんなに甘くありません。私自身もまた一から頑張ろうと思いました。
何より、コロナ禍により生活が変わった中、変化を受け入れ、喜びと共に再開できたことは本当にありがたいことでした。
皆さんのご理解とご協力に心より感謝申し上げます。
当たり前のことは当たり前じゃないことを忘れないために 令和2年9月30日